ワインディング練習(タイム取りについて)【リクエスト投稿】【音声解説】
今回の投稿は、ワインディング練習の中でも 「タイム取り」 についてご質問をいただいたため、講師AKIの考えをお伝えいたします。
1. 苦手な部分には時間を使ってください
ワインディングは、巻きやすいところと巻きにくいところが人によって異なります。
苦手な部分を無理に早くしようとする必要はありません。
まずは形を安定させることを優先して練習して大丈夫です。
2. 得意な部分でタイムを作ります
自然に手が動きやすい部分はスピードが出しやすい場所です。
得意な部分で時間を短縮し、苦手な部分に時間を残すようにしていきます。
3. タイムと正確性の練習は分けて行います
タイムを縮める練習と、正確に巻く練習を同時に行わないようにします。
どちらも中途半端になってしまうためです。
4. タイム取りのあとは必ず確認と修正をします
タイムを計って終わりにせず、
仕上がりを客観的に見て、減点につながりそうな箇所を把握し、巻き直しまで行ってください。
練習は
タイム取り → 確認 → 修正
をセットにすることで、良い感覚が記憶に残りやすくなります。
5. 「全員が同じ時間・同じ場所を巻く」練習は身体的負担が大きいです
例えば30人の学生がいたとしても、30人全員が同じスピードで、同じ段を、同じタイミングで巻けるわけではありません。
手の大きさ、体格、腕の長さ、姿勢、動きやすい方向はそれぞれ違います。
そのため、
「この時間には全員がここを巻いている状態を目指す」練習は、身体に無理がかかりやすくなります。
苦手な場所を無理に合わせようとすると、
手首・肩・腕・腰に力みが生じ、痛みや故障につながるリスクがあります。
大切なのは、
得意なところと苦手なところに個人差があることを前提に、練習のペースを調整することです。
タイムは「みんなと揃えるもの」ではなく、
自分自身の負担がなく、続けられるスピードで安定させていくものです。
とはいえ20分のタイムに入れる必要はあるし、苦手は上手にならなくても「減点を無くす」必要はあります。
まとめ
- 苦手な部分には時間をかけてOK
- 得意な部分で時間を作るとバランスが取れます
- タイム練習と正確性の練習は分けて行う
- タイム取り → 確認 → 修正 をセットで行う
- 全員が同じペースで巻く必要はありません
- 揃えるのは「練習の進行」ではなく「最終的な仕上がり」です
毎日の練習、お疲れさまです。
私のよくお伝えする言葉に「焦るのと急ぐのは違います」があります。
急ぐには、息を吸うように自然に体が動くぐらい落とし込めている必要があります。
つまり、作品の条件知って作品を作成する必要があるということですね。



