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アイシャドー

目の形のイメージを変え、陰影をつけることによって立体感を出し、印象的に見せるために用いる化粧、または化粧品のこと。
もともと舞台毛消費に使われていたものが、一般にも使われだした。化粧品の色としては最も多色を持ち、色相表のほとんどにわたる。処方例:ワセリン23%,鯨ロウ3%,セレシン21%,流動パラフィン53%,に適量の香料を加えたベース(生地)に顔料8~15%、亜鉛華30%及びシンチュウ粉を配合。製品の形態はクリーム状やスティック状、コンパクト状などがある。

アイブロウ

眉(まゆ)のことををいう。眉毛や眉毛の化粧等

アイホール

上まぶたで、眼球上から眼窩(がんか)のくぼみまでの部分をいう。

アイライン

目を大きくし、はっきり見せるために、上下のまつ毛の根元にアイライナーで補足入れる線(目ばり)のこと。

アイロン

鉄、鉄器、火のし、コテ、カーリングアイロンなどのこと。理容、美容では整髪用のコテのことで、加熱したコテを用いて毛髪を一時的に変形させ、短毛、硬毛、何毛、直毛などに適度に癖またはウェーブをつけ、希望する頭髪型を作り出すために利用される。加熱の方法によって電熱式(電気アイロン)、加熱式(加熱アイロン)がある。
【電熱式】
 直結式・・・コードから直接取る
 その他・・・・トランス式、コードレス式、コンピュータ式
【形状】丸型、角型、甲丸平接型、多角形型等 その他、ラバーアイロン、エッジアイロン、オイルアイロン、ロールアイロンなどがある。
【よいアイロンとは?】
①材料が良いもの
②毛をはさむ両面がなめらかで、ひずみ凹凸がないもの
➂要(かなめ)(支点)の近くでわずかにすきまがあるもの。
④かみ合わせ面に食い違いのできないもの。
⑤要のがたつかないもの
⑥電気アイロンでは発熱状態、絶縁状態のよいもの
【アイロンの手入れは?】
焼けさびが生じないように使用後は常に油でよく拭いておくことが大切である。

アウトサイドテーパー

ストロークカット技法の1つ。シザーズやレザーの角度が、縦にとったパネルに対してアウト(外)に入る。パンる上部が短く、下部が長い段差がつく。レイヤーカットがその例。

アウトライン

輪郭(りんかく)とか、外郭、大要の意。物事のあらましの意でも使われる。とくに美容で用いる場合は、おもに正面からみた髪型のシルエット(影)のことをさす。

あき

鋏(はさみ)の静刃と動刃とがかみ合う接触面にできるすきまのことで、かせともいう。従来(そり)といわれてい部分である。

揚巻(あげまき)

女子の結髪型で洋髪(ようはつ)といわれるものの基礎となった束髪の一種。明治時代に流行し、はじめあげ巻といっていたが、少し変化が加えられて、揚巻とよばれるようになった。すべての頭毛を頭頂部に向かってとかし上げ、うえで巻いて留めたヘアスタイルである。

アシンメトリー

不均整、形が対象でないこと。

アストリンゼント

収れん(または収束、縮むことの意)剤をいう。酸性の化粧水でさらっとした感じのもの。

アセトン

代表的なケトン。特異臭のある無色の液体で、引火性がある。沸点56.5°C,イソプロパノールの参加によって合成される。水、アルコールの参加によって合成される。
水、アルコール、クロロホルム、エーテルなどのほとんどすべての溶媒に可溶で、多くの化合物をよく溶解するため、有機溶媒として広く用いられている。その他、クロロホルムやヨードホルムの原料にもなる。香粧品には、ネイルエナメルやエナメルリムーバー(エナメル除光液)などに溶剤として用いられる。

圧迫法(あっぱくほう)

マッサージの一手法。皮膚及び筋肉を押したり、圧したりする方法で、プレッシャー法ともいう。圧迫法の美容上の効果は、充血を調節し、神経の働きを整えることである。手掌全体と指腹を使い、局部を圧迫する手法。

オールウェーブ

ヘアスタイルの一つで、頭部全体がウェーブを作り組み合わされることによって作り出された髪型である。

親歯

櫛の部分の名称。歯ならびの端にあって、他の歯よりも歯幅が広く、丈夫にできており、櫛の歯全体を保護する働きがある。

オープンエンド

ウェーブで凹波の部分(くぼんだ側)をオープンエンド(開口)、凸波の部分(突出した側)をクローズエンド(閉口)という。

アイロンセット

アイロンを応用して、美しいヘアスタイルをつくりあげる技術。アイロン技術またはアイアニングなどとも呼ばれている。アイロン技術のおもな目的は、①直立している硬毛などに丸みを与える、②軟毛をふっくらとさせる、③縮毛・弊毛などを正す、④接合部位を整える、⑤直毛にウエープやカールをつける、などがあげられる。
アイロロンセットの実際的な方法には種々あるが、いずれも毛髪の性質を利用する。この技術は、110°C~130°Cに加熱したアイロンを直接毛髪に作用させるので、水分を残しておくこと。整要料を途布して、油膜をつくっておくなどの事前措置が、技術の効果を高め、損傷を予防するために必要である。

アシッドリンス

アシッド(酸性) リンス(すすぎ)の意味から酸性リンスとか酸性すすぎのこと。普通すすぎ、(プレーンリンス”)で完全にすすぎが行えないときに、清水とか微温湯に酸性のリンス剤を溶かして、不溶性の浮きかすや、毛髪についている余分なアルカリを申和して、取り除くために行われるすすぎのことである。リンス剤にはレモンの絞り汁、酢、クエン酸、酢酸を使う。リンス剤を使いすぎると毛髪の色が変わったりする。またパーマネントウエーブをかける前とか染毛をする前に酸性リンスを行うと技術の失敗をすることがある。なお酸性リンスの代表的なものには①レモンリンス*ビネガーリンス*③クエン酸リンス*など

アージェントカット

アージェントは銀、銀白という意味があるところから、転じてブラシによって仕上げられている長髪型の髪型をいう。その特徴は側頭部の仕上げに変化をつけることである。

アストリンゼントクリーム

収れん性の化粧用クリームのこと。タンパ質を変性させ汗口や毛口を閉鎖する作用がある。

アッパーハンドル

上側にあるハンドル、取手ということ。美容ではたとえば、マーセルアイロン*の方の柄のことをさしている。

アップスタイル

女子のヘアスタイルの一つで、アップヘアとも呼ばれる。毛髪の流れる方向をアップ (上方に) とダウン(下方に)の場合に区別して呼ぶ代表的なヘアスタイルである。ダウンスタイルとはまったく対照的な髪型で、ことに襟足の毛髪を頭頂部に向かってとかし上げ、バング(額部を飾るためのたれ毛)を除いて前頭部の毛髪を頭頂部に向かってとかしつけている。←ダウンスタイル

アップステム

ステム(カールのベースから転回点までの部分のこと)が上向きのもの。すなわちステムが頭皮から立ち上がっているものをいう。

アップストローク

ストロークカット”技法の1つ。縦にとったパネルに対し、シザーズを下から上へ垂直にストロークさせてカットする。

アーティフィシャルアイラッシュ

つけまつ毛のこと。目の化粧に際して、まつ毛を強調し、目をより美しく見せるために用いる。人毛や動物の毛、またはプラスけて使用する。プラスチックでつくられており、接着剤で貼り付けて使用する。

アーティフィシャルネイル

いわゆる「つけ爪」の技術で、ネイルエクステンションとも呼ばれる。アーティフィシャルネイルは、スカルプチュア、フレンチスカルプチュア、チップオーバーレイといった技術に分けられる。いかに自分の爪に負担をかけず、つけ爪を長持ちさせるかが、技術のポイントとなる。

アティフェ

<頭飾り)の意があるが、16世紀の中頃に用いられた婦人の帽子にこの名がある。薄いガーゼでつくり、端にワイヤが入ったハート型の帽子で、そのハート型の上の端が額にかかるようになっているのが特徴。16世紀後半にはこめかみのところに枠金(わくガね)を入れて、カールを立たせ、傘をハートの形にしたアティフェ型に毛髪が結われた。

後挿し

日本髪の髷*(まげ)の後飾りのこと。平打ちの響(かんざし) を用いるのが普通である。うしろざしともいう。これに対し番の前には、前挿しと呼ばれる華やかな飾りのものを用いる。

アドバンシングカラー

他より浮き上がって見える色。進出色。一般に暖色系。同じ距離から見た時に近くに見える色のことを進出色といい、色相では暖色系の赤、橙、黄色等、明度では明るい色が進出して見える。

アブストラクト

加象的な、観念的な、または、棚話(かゆつなどの意味で、具体の反対語である。たとえば、一つの物休辛は行動を表現するのに、その置かれる場所とか、大きさや長さ、または行動する日時、場所、その方法などをわかりやすくいうのに反して、おおざっぱに、その特徴だけをつかんだり、それについて自分の考えたことなどを固有の語句などを使わないで表現するのが抽象である。芸術などで使われることば。

アフタートリートメント

シャンプーをしたあとに行うトリートメント。シャンプー後にトリートメント剤を毛髪に吸着させて毛髪を保護する。←プレトリートメント。

あぶら性「ーーしょう」

皮脂の分泌が正常以上に高まってあぶらぎった皮膚(あぶら肌)のこと。思春期になって男性ホルモンが増加したり、便秘がちであるとなりやすい。ふけ症が同時に見られることもある。療法としては石けんやシャンプーで脂肪膜をよく洗い落とす。またアストリンゼントローション*を用いるとよい。便通を整え、アルコール類、香辛料などを避ける。

油研ぎ

外物(ルザーとかシザーズなど)を研ぐのに研摩媒剤として水とか石けん水の代わりに油(オイル)を用いて研ぐ方法のことで、オイルホーニングともいわれている。水研ぎに比べると非常に微細な刃として仕上げられるので、研摩法としては最も良い方法とされている。使用する油としては、ツバキ油*、スピンドル油など、植物性、鉱物性のいずれを用いてもよいが、良質のものを選ぶ。

あぶら肌

→あぶら性

脂綿[あぶらわた」

奈良、平安時代に用いられた美髪料。綿に脂(あぶら) を含ませてある。ポマード*、チック*のように用いられたとおもわれる。

アプリケーター

コールドウエーブ用剤、セットローション、染毛剤などを塗布するときに用いる用具。

アフロヘア

アフロとはくアフリ力の) または<アフリカ人)の意味。アフリカ系アメリカ人が1960年代に自由のシンボルとして始めたとされるヘアスタイル。パーマネントウエーブをかけて細かく縮らせボリュームのある丸いシルエットに広げたもの。「ブラックイズビューティフル」という主張とともに注目され、1970年代に入って、若者の個性的なヘアスタイルとして人気を博した。

アポエククリン腺

アポエクリン腺ともいう。エクリン腺が変化した汗腺で小児期には存在しないが、思春期以降の腋審(えきか)に出現する。腋窩多汗症の発症に関与していると考えられる。従来、人間の汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺の2種類しかないと考えられていたが、この汗腺が発見され、第3の汗腺として、注目されている。

アポクリン腺

汗腺(かんせん)の一種。真皮*の深いところに毛包*(もうほう) と関連して存在。大汗腺ともいわれる。アポクリン腺から分泌される汗は、独特のにおいをもっている。この汗腺は人間では外耳道、胺宙(えきか)、乳輸、臍(へそ)、「部に分布して思春期にその活動が盛んになる。

アポロノット

1830年代を中心とする、いわゆるロマンチック時代にフランスで結われた髪型。アポロの胸像の髪にヒントを得てヴィクトル・プレジールにより創造され、美容師クロワザの手によって独特な高い髪型、ア・ラ・ジラフ (キリン風)に完成された。固く巻いてとき上げた毛髪を頭頂で結び、一部編み上げて、いろいろな形にひねって輪をつくる。サイドにはカールの房をつける。頭頂で立たせた輪には、リボン、花、数珠玉(じゅずだま)の糸など種々の髪飾りをする。

甘皮押し【あまかわおー」

→キューティクルプッシャー

甘皮除去液〔あまかわじょきょえき〕

キューティクルリムーバー

アミカーラー

ヘアセッティングの際に用いるローラーのことを、俗に網カーラーと呼んでいる。カールを巻くための円筒状の用具である。→ローラー

アームマッサージ

手、腕、指などに対して施されるマッサージ。おもにマニキュア(美手法)に際して行われている。その方法はいろいろあるが、要するに手指の各関節の動きをよくするようにしながら手指全体に一般的なマッサージの操作を施す。

アメリカンセニング

すき刈専用鋏 (セニングシザーズ*)を用いて行うすき刈の技法。厳密には、すく、そぐというよりは、まばらにカッティングすることで、技術的に割合たやすく行えるもので、広く活用されている。

荒歯・粗歯「あらば

櫛(くし)の歯の部分が粗いもの。

アルカリ性化粧水

アルカリ性を示す化粧水の呼び名。主成は水、アルコール、グリセリンで、これ少量のアルカリ剤を配合し、香料と絶を添加してある。化粧下用及び荒れとがとして広く用いられる。多くのアルカリ性化粧水はpH(水素イオン指数*)8.0~8.5で、いずれの皮膚にも向くが、とくに荒れ性肌や中年以上の肌には適している。アルカリ性化粧水として古くから用いられてきたものにベルツ水*がある。←酸性化粧水

アールシザーズ

鋏身がカーブ状に反っているシザーズ。細かい部分の修正や毛先のつながりをつけるときに用いる。

アルファー・ケラチン

ケラチン

アルプス

大正末から昭和10年頃まで流行した髪未の一種。前髮、両餐(びん)ともふくらませ、残りの毛を後頭部中央に巻きこむようにねじる髪型。お髪もに年増が結った。

荒れ性

角質層の水分が減少して、その水分量が10%以下になると、皮膚の表面は乾いてかさかさになり、あるときは電裂(きれつ)を生じたりする。これを美容では、荒れ肌、荒れ性の皮膚などと呼んでいる。つまり乾燥性の皮膚のことをいう。荒れ性になるのは皮脂*の分泌が減少して、皮膚表面の脂肪膜が減り、角質層の水分蒸発を容易にするためであり、角質層の保湿作用が低いことが関係する。たとえば男性ホルモンの分泌の少ない女性や、高齢者に多く、正常な角化が行われない場合にも荒れ性になる。

またビタミンAが欠乏すると荒れ性となるし、生まれつき角化が行われにくいサメハダの人も荒れた皮膚を示す。1日に何回も入浴をして脂肪膜を洗い流したり、水仕事の多い人なども荒れ性が進んで、ひび、あかぎれなどになりやすい。手入れには、油めの性の化粧料を多く用いることも有効である。刺激性、収れん性の化粧料は避ける。

入浴も荒れ性にはよいが、その場合、入浴後にクリームを補うことを忘れてはならない。食品としては、脂肪に富んだ食物やビタミンAやEの多い食物をとる。

アレンジメント

整理、整とんすること。または配置、配合すること。あるいは服装などの飾りつけをする意味もあり、色の配置、配合などを表すときによく使われる。

アロマテラピー

日本語では、芳香療法となる。芳香性物質を利用した療法で、1937年に、フランスの化学者、ルネ・モーリス・ガットフォセがこの名称を提起した。彼は芳香性生薬中の精油(エッセンシャルオイル)やハーブ類の香成分などを外用薬として用いた。実験中に大火傷(やけど)した手を近くにあったラベンダー油に浸けたところ跡を残さずきれいに治ったことが研究のきっかけとなったという。これらの芳香性物質には覚醒・催眠・鎮静作用などがありストレスに対する療法や仕事の効率化などに香りが利利用されている。なお、エステティックにおけるアロマテラピーは肌に有効な成分をもつエッセンシャルオイル(香料植物の抽出液) をキャリアオイル(植物油)とブレンドしたもので行うマッサージを指す。

合わせ帯

帯の両面を別布で仕立てたもの。長さ約400cm、幅34cmの布にしんを入れ、約30~32cmに仕上げる。名古屋帯*が現れるまでは、礼正装以外の帯として広く用いられた。現在は、丸帯*の式として礼装用でにも用いる。

合わせ鏡

美容の施術中または施術が終わったあとでヘアスタイル(頭髪型)やネックスタイル(襟の型)などのでき具合を手鏡で前面にある鏡に映して見せる場合の方法または過程、及び使用する鏡のことをいう。またヘアカッティングの仕上げなどのとき、手鏡などを用いて、後面部の仕上げの状態を枝術者(客)に見てもらうこと。カウンターミラー(Counter mirrors)ともいう。

アンクロワイヤブル

フランス語で く信じられない)という意味であるが、これは、フランス革命後の執政政府時代(1789~1799)に現れた伊達(だて 男たち(「まさか連」) につけられた呼び名である。彼らは、この時代の服装と髪型の世界に、奇抜な流行スタイルを作りだした。眉に墨を引き、多量のアンバー(マッコウクジラからとった香料) 香水をつけ、柄(え) 付きの1枚レンズののぞき眼鏡を通して人や物を見ることを好み、「セ・アンクロワイヤーブル(まさか、とても信じられない)」を連発していたという。髪型はオレイユ・ド・シャン(犬の耳)といって、犬の耳のように左右の毛を垂らした格好であった。第2次世界大戦後の1958年に、この髪型をテーマにしたヘアスタイルがフランス美容界から発表されている。アンクロワイヤブル・ラインといわれ、前髪も横も短く切って、思いきり額や頬の上にハーフカールを出したような感じにしたものである。

アンコ

毛髪の切りくずなどを丸めたもので番 (まげ)をふくらませるために入れて用いる。アンコを丸めたような形からきた俗称。ちぢれ毛でつくったものをシャグマ(赤能)という。これは昔から使われたまっすぐなのものに比べて軽い。

アンジェニュー・コワフール

アンジェニューは処女の意。1870年代のフランスでは高く盛り上18世紀後半華美に飾った髪型が結われたが、その中で、当時のフランスの劇作家モリエールの<女の学校>の劇中人物アニェスからとった比較的おとなしい髪型である。フロントを高く結い、サイドは輪状のロールを結い、バックはゆるいカールにした。

アンサンブル

いっしょに、統一、調和などの意味で、飾用語としては色や布地やアクセサリーど調和のとれた1組の服をさす。そのを2人以上の音楽家が集まって合奏するの合、その演奏もしくは演奏者の全体をきてアンサンブルという場合もある。

アンバーグリス

アンバー、または竜涎香(りゅうぜんこうともいう。マッコウクジラの腸内にできた的産物から得られる動物性香料で、エタールで浸出してチンキ剤として用いられる。主成分はッ-イオノンやアンバーオサイドなどであり、おもに高級香水に照剤として用いられる。なお、マッコウダラは、絶滅のおそれのある野生動植物の名の国際取引に関する条約(ワシントン条約) などの国際的な保護条約の規制の対となっており、アンバーグリスは入手困難で合成品へと移行している。

アンバランスアップ

中年の和服姿に合うスタイルで、襟足の美しさを生かし、柔らかな毛のもち味をもして、自然な感じに片側へ重心をおいとめたヘアスタイル。

イオントフォレーゼ

直流電流による電気分解作用を応用したエステティック技術の一つ。プラス電極とマイナス電極の性質を利用して、肌に有効な水容成分をイオン化し皮膚へ浸透させる。

度開表面に化粧水をつけ、プラス電極を当ててすべらせると、プラスイオンは反発して皮膚の深部へと向かうので、プラス電位をもつ成分を肌に浸透させるのに有効である。逆にマイナス電極を当てると、マイナスイオンが反発して皮膚の深部に向かうので、マイナス電位をもつ成分を肌に浸透させるのに有効である。この効果で皮膚機能を改善する。

いき

粋とも書く。心だて、とくに江戸っ子のさっぱりした「味のない張りある気性。容姿や衣服の模様、色彩、様子などがさっぱりして垢抜けした色っぽさなどをさしていう。九鬼周造は、著書 くいきの構造)の中で、いきを垢抜けして(諦) 張りある(意気地) 色っぽさ(媚態)をさすとしている。王朝風になよやかでもなければ武家風にやせ意地を張ってもいない、派手でもなければ地味でもない、上品でもなければ下品でもない。垢抜けして張りある色っぽさと定義した。

英吉利結び【イギリスむすー

明治16年の鹿鳴館時代に従来の日本髪の型を破った東髪*が考案されたが、イギリス結びはその東髪の一種。日本髪のおばこと西洋人の東髪の中間をとって考案されたといわれ和服と洋服のどちらにもよく似合い、日本髪に比べて衛生的で、生活に便利な点で普及した。後頭部の中ほどのあたりで頭毛を束ね、それを三つに分けて、三つ組に編み、うしろはうに毛を曲げて丸め、ところどころを留針で押さえてとめる結い方である。

伊勢白粉【いせおしろい

水銀を原料とするおしろい。くはらやり。

伊勢の国丹生 (にう) 郡中尾谷が水銀の産地で、ここでとれた辰砂 (シンシャ:水銀の鉱石)を伊勢の射和でおしろいにし、松坂西で販売した。伊勢神宮の御師(おしといって祈とうに従事する身分の低い神職の者が、全国の植家を回るときなど、これをみやげにしたので、知れわたった。伊勢白粉と呼ばれだした時期は定かではないが、室町時代の狂言集にこの名が現れている。後に御所白粉(ごしょおしろい)とも呼ばれるようになった。

板刷毛【いたばけ

練りおしろい*や水おしろい*をつけるのに使う刷毛で、平板状の台に毛をうえたもの。

イタリアンカット

イタリアンボーイにするためのカット法で2種類ある。ツーズルルックは、サイドの毛が顔の方に向かって全体がラフな感じ。モールドルックは、全体がピッタリと頭につき毛先が軽やかな感じ。イタリアの羊飼いからヒントを得た。1953年の映画「ローマの休日」により流行。【ヘップバーン・カット*と】て広く親しまれた。

一時染毛料「いちじせんもうりょう

着色料をいろいろな基剤に配合して毛髪に付着しやすいようにしたヘアカラー。ただし、毛髪に付着するだけで、効果は一時的であり、1回の洗髪で洗い落とすことができる。油性整髪剤のチック*(コスメチック) に黒色の着色料を配合した黒チックは、古くから白髪の部分着色に用いられているが、最近では、ファッショナブルな色を楽しむものも多く、基剤の種類や使用方法などによってさまざまな製品がある。カラースティックやカラークレヨン*などは油剤を基剤としており、カラージェルや液状の一時染毛料は粘液質を含む基剤に着色料を配合したものである。カラースプレー*やカラーフォームなどは、ヘアスプレーやフォームに染毛料を配合したエアゾールタイプの一時染毛料で、皮膜形成剤が着色料を毛髪に付着させる。そのほか、カラーパウダーは、顔料や着色粉末、金属粉などを毛髪に直接ふりかけて部分着色に用いる。→テンポラリーヘアカラー

一時着色料いちじちゃくしょくりょう)

→一時染毛料

一字研「いちじとー」

レザー研磨の一手法。レザーを一線状に運行して研ぐところからこのように呼ばれる。その研ぎ方はレザーを回転すると、必ず平行に、ちょうど一の字を書くように一線状に研いでいく。横一文字研ぎ、あるいは一文字研ぎ、ともいう。

銀杏返し「いちょうがえー」

江戸時代末期に起こった女子の髪型。初めは12~20歳ぐらいまでの、江戸の一般女子が結っていたが、明治にはいり-*(まげ)の大きなものが娘義太夫 (むすめぎだゆう)などの芸人に結われ、いき好みの娘などがその形をまねて、義太夫に似せるものもあった。また30歳前後及びそれ以上の後家 (ごけ) や芸人、花柳界の女性にも喜ばれた。醤*(もとどり)の上を両分し、左右を半円形に結ったもので、この髪型は銀杏(いちょう)の葉がそっくり返ったように結われたことからこの名があり、昭和の初期まで続いた。髪結てを頼まずに簡単に結えたからである。

一浴式「いちよくしき」

パーマネントワニーフのうち、遠元剤を有効成分とする1剤だけを用い、酸化剤を含有する2剤は用いずに、空気による自然酸化を利用してシスチン結合*の再結合を行うものをいう。パーマネントウエーブ用剤製造販売承認基準には、チオグリコール酸またはその塩類を有効成分とする1剤を用いるコールドー浴式パーマネントウエープ用剤の基準が示されているが、1剤だけでは形成されたウエーブが保持されにくく、毛髪を損傷しやすいなどの欠点があり、現在はあまり用いられていない。

イートン・クロップ

*イートンはイギリイスの有名なイートンカレッジ (イギリスの7大パブリックスクールの一つである。またパブリックスクールはイギリスでは上流子弟を集めて寄宿させ、大学を受けるための私立の高等学校のこと)の所在地で、ロンドンの西約35kmにある古都。クロップは刈り込む、はさみ切る、などの意味で、これを直訳すればイートン刈とでもいうことになる。女子のヘアスタイルの一種で(ボーイッシュボブ)または俗にいう(ヘップバーン・スタイル*)もこれで、最短髪のボプ(断髪)の刈り方またはそのヘアスタイルのことである。

イブニンク

夕方のこと。またはイブニングドレスの路。イブニングドレスは夜会服の意。夜の宴会や音楽会などに着る男女の正式の礼服のこと。普通には男子の燕尾服(えんびふく)に対して、人が着る夜会服をさしていう。

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