第51回美容師国家試験筆記試験解答予想
解答予想と解説
※AI解答予想です。講師による見直し解答予想は別途投稿予定です。
いずれも正解を保証するものではありません。
※解答に関してのお問い合わせは受講生以外はご遠慮下さい。
問題 1
- 「美容師でなければ、美容をすることはできない。」 〇
- 「会社の福利厚生のための美容行為であっても、反復継続的に行われる場合には業に当たる。」 〇
- 美容師が美容の業を行う際の衛生上の必要な措置について美容師法では、美容師が業務を行う際に遵守すべき衛生上の基準が定められていますが、都道府県や市区町村の条例によって、より具体的な規制や追加の基準が設けられることがあります。〇
- 「美容所の開設者(法人の場合)は、その代表者のうちの1人は、美容師でなければならない。」 ×
誤り美容所の開設者は、美容師である必要はない。(法人の代表者全員が美容師である必要はなく、管理美容師を設置すれば問題ない。)
正解4
問題 2
- 「美容師試験に合格しても、美容師名簿に登録されなければ美容業を行うことはできない。」 〇
- 正しい:美容師法第5条により、美容師名簿に登録されなければ美容師として業務を行うことはできません。
- 「美容師の免許を受けていない者が美容を業としたときは、30万円以下の罰金に処せられることがある。」 〇
- 正しい:美容師法第6条および第15条により、美容師免許を持たずに美容を業とした場合、30万円以下の罰金が科される可能性があります。
- 「美容師が他の都道府県に住所を変更したときは、速やかに美容師名簿の訂正を申請しなければならない。」 〇
- 正しい:美容師法施行規則第7条により、美容師の住所変更は名簿訂正の申請が必要です。
- 「美容師が免許停止処分を受けたときは、処分を行った都道府県知事等に免許証(免許証明書)を提出しなければならない。」 ×
- 誤り:美容師免許は厚生労働大臣が交付するものであり、免許停止処分を受けても免許証自体の返納義務はない ため、この選択肢は誤り。
正解4
- 誤り:美容師免許は厚生労働大臣が交付するものであり、免許停止処分を受けても免許証自体の返納義務はない ため、この選択肢は誤り。
問題3
- 1. 繁忙期の増員のみで管理美容師を設置する義務がある ×(誤り)
随時2名以上の美容師を雇用する場合に必要であり、繁忙期のみでは要件を満たさない。 - 2. 管理美容師は「5年以上の実務経験」が必要である ×(誤り)
正しくは「3年以上の実務経験」が必要。 - 3. 管理美容師の氏名・住所の届出が必要である ×(誤り)
管理美容師の届出は必要だが、住所変更の義務はないため、この記述は不正確。
美容師法第14条では、管理美容師の選任と届出が必要ですが、氏名と住所の届出は不要です。届出が必要なのは、管理美容師の氏名と住所ではなく、美容所ごとに管理美容師を選任した旨です。 - 4. 美容所に管理美容師を設置しなかった場合、罰金の可能性がある 〇
正解4
問題4
- a:美容所を開設しようとする者は、営業を開始する前に都道府県知事等に開設の届出をしなければならない。 〇
- 美容師法第12条により、美容所の開設には事前の届出が義務付けられている。
そのため、この選択肢は 正しい。
- 美容師法第12条により、美容所の開設には事前の届出が義務付けられている。
- b:美容所の開設の届出事項には、美容師の氏名は含まれるが、その他の従業者の氏名は含まれない。 ×(誤り)
- 美容所の届出には、美容師の氏名だけでなく、従業員の情報も含まれる。
したがって、この選択肢は誤り。
- 美容所の届出には、美容師の氏名だけでなく、従業員の情報も含まれる。
- c:美容所の開設後、届出事項に変更が生じたときは、30日以内に届け出なければならない。 ×(誤り)
- 美容所の届出事項変更の届け出期限は、30日以内ではなく、10日以内 である(美容師法施行規則第9条)
したがって、この選択肢も誤り。
- 美容所の届出事項変更の届け出期限は、30日以内ではなく、10日以内 である(美容師法施行規則第9条)
- d:美容所の開設者が、施設の構造設備の検査確認を受けずに美容所を使用したときは、30万円以下の罰金に処せられることがある。 美容師法第37条 により、違反した場合、30万円以下の罰金が科せられる可能性がある。
正解:4
問題5
(1)「美容師以外の者に美容の業務を行わせたときは、そのことにより罰金に処せられることがある。」正解1
問題6
環境衛生監視員に関する正しい組み合わせ 正解は 1
問題7
- (1) 厚生労働大臣が定める振興指針には、衛生施設、サービス、経営内容等についての改善目標を設定するために必要な事項が盛り込まれている。
→ 正しい。 生活衛生関係営業の振興指針には、営業の衛生水準向上、サービスの充実、経営の改善が含まれています。 - (2) 生活衛生同業組合は、同業者の組織として営利を目的として設立されている。
→ 誤り。 生活衛生同業組合は、同業者の経営向上や衛生環境の改善を目的とし、営利を目的とするものではありません。 - (3) 利用者又は消費者の利益を守るために、経営の合理化を通じて衛生水準の維持向上を図る。
→ 正しい。 生活衛生関係営業の基本目的の一つが、消費者の利益を守りながら経営の合理化と衛生水準の維持向上を図ることです。 - (4) 標準営業約款登録制度を導入する営業者は、一定の標識(Sマーク)と標準営業約款の要旨を営業施設に掲示することとなっている。
→ 正しい。 Sマーク制度(標準営業約款制度)は、一定の基準を満たす営業者が消費者に対して衛生管理やサービスの安心感を提供するためのものです。
正解2
問題8
- 損益計算書では、一時点においてどれだけの資産があるのか、借金はどれだけあるのかなどの状況を把握することができる。
→ 誤り。
損益計算書(PL)は、企業の一定期間の収益と費用を示し、最終的な利益や損失を明らかにするものです。資産や負債の状況を示すのは貸借対照表(BS)であり、ここが間違い。 - 貸借対照表では、一定の期日における利益や費用がどのような状況になっているのかを把握できる。
→ 誤り。
貸借対照表(BS)は、企業の資産・負債・純資産の状況を示すものですが、「利益や費用の状況」については示しません。利益や費用を示すのは損益計算書(PL)であるため、この記述は誤り。 - 貸借対照表において、1年以内に返済しなければならない借金は流動負債に分類される。
→ 正しい。
貸借対照表では、1年以内に返済予定の負債は「流動負債」と分類されるため、この記述は正しい。 - 個人営業の場合は、税務上の決算日は自由に決められる。
→ 誤り。
個人事業主の決算日は税務上 12月31日 と決められており、自由に決めることはできません。
正解 3
問題9
解答予想と解説
- a. 正しい
健康保険の適用事業所に雇用される75歳未満の方は、一部の例外を除き、自動的に健康保険の被保険者となる。 - b. 正しい
健康保険には、産前産後休業中および育児休業中の保険料免除制度がある。 - c. 誤り
国が運営する国民健康保険は存在しない。 国民健康保険は、「市町村が運営するもの」と「国民健康保険組合が運営するもの」の2種類に分かれる。 - d. 誤り
健康保険と国民健康保険では給付内容が異なる。 例えば、傷病手当金は健康保険にはあるが、国民健康保険にはない。 両者の給付内容が全く同じではないため誤り。
正解1
問題10
a. 雇用保険の適用事業に雇用される者は、所定労働時間の長さにかかわらず、すべて被保険者となる。
b. 雇用保険の基本手当は、自己都合で退職し失業した場合には支給されない。
c. 雇用保険の給付には、一定の教育訓練を受けた場合に支給される教育訓練給付がある。
d. 雇用保険の保険料は、事業主と被保険者の両方が負担する。
解答予想と解説:
- a. 誤り
雇用保険の適用には「週20時間以上の労働時間」「31日以上の雇用見込み」などの条件があるため、すべての労働者が自動的に被保険者になるわけではない。 - b. 誤り
自己都合退職でも一定の待機期間(3ヶ月)を経て基本手当(失業給付)は支給される。ただし、会社都合退職よりも給付制限がある。 - c. 正しい
雇用保険の給付には、指定の教育訓練を受講した場合に受けられる「教育訓練給付金制度」がある。 - d. 正しい
雇用保険料は、事業主と被保険者(労働者)の双方が負担する。
正解 3
問題11
喫煙に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。
- たばこの煙には、多種の発がん物質や発がん促進物質が含まれている。
- 妊婦の喫煙が、胎児の発育に影響することはない。
- 喫煙によって心疾患になる危険性はない。
- 受動喫煙では肺がんになる危険性はない。
正解1
解説:
- たばこの煙には発がん物質が多数含まれており、肺がんなどのリスクを高める。(〇)
- 妊婦の喫煙は、胎児の発育遅延や低出生体重児のリスクを高める。(×)
- 喫煙は動脈硬化を進行させ、心疾患のリスクを高める。(×)
- 受動喫煙による肺がんのリスクは証明されている。(×)
問題12
次の疾病のうち、生活習慣病に該当しないものはどれか。
- がん
- B型肝炎
- 脳卒中
- 心臓病
正解2
解説:
- 生活習慣病とは、食生活、運動不足、喫煙・飲酒などが原因となる疾患を指す。
- がん、脳卒中、心臓病は生活習慣病に含まれる。(×)
- B型肝炎はウイルス感染が原因のため、生活習慣病ではない。(〇)
問題13
心の健康に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 心の健康は身体状況や生活の質に大きく影響する。
- うつ病は早期発見、適切な治療が重要である。
- 心の健康を保つためには、休養、ストレス管理などが重要である。
- 自殺による人口10万人あたりの死亡率は、1958年以降現在まで上昇し続けている。
正解4
解説:
- (1)~(3)は正しい。 心の健康は生活の質に影響し、うつ病の早期治療やストレス管理が重要。
- (4)は誤り。 日本の自殺率は変動があるものの、一時的な上昇後、2000年代後半からは減少傾向にある。
問題14
空気中に浮遊する粒子状の物質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 浮遊する物質の量とともに、その成分や大きさも健康に関係がある。
- 大気中の浮遊粒子状物質に関する環境基準が定められている。
- 浮遊粒子状物質とは、その粒径が1ミリメートル以下のものをいう。
- PM2.5とは、その粒径が2.5マイクロメートル以下のものをいう。
正解3
解説:
- (1)(2)(4)は正しい。 大気中の浮遊粒子は健康に影響し、環境基準が定められている。PM2.5は2.5マイクロメートル以下の粒子。
- (3)は誤り。 浮遊粒子状物質(SPM)は10マイクロメートル以下の粒子であり、1ミリメートル(=1000マイクロメートル)では大きすぎる。
問題15
換気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 窓や隙間などを通じて起こる換気を自然換気という。
- 同じ室内に多くの人がいると、粉じんや二酸化炭素などにより空気が汚れる。
- ガスや石油を燃焼させて行う暖房は、二酸化炭素を発生させる。
- 理容所及び美容所における衛生管理要領では、作業場内の二酸化炭素濃度は100ppm以下であることが望ましいとしている。
美容所における衛生管理要領では、作業場内の二酸化炭素濃度は100ppm以下であることが望ましいとしている。 これは誤りです。厚生労働省の「理容所及び美容所における衛生管理要領」では、作業場内の二酸化炭素濃度の基準は1,000ppm以下とされている。
正解4
解説:
- (1)~(3)は正しい。 自然換気とは風や温度差で起こる換気。室内の人が多いと空気が汚れ、燃焼による暖房は二酸化炭素を発生する。
- (4)は誤り。 衛生管理基準では、二酸化炭素濃度の許容値は5000ppm以下とされており、100ppmでは厳しすぎる。
問題16
次の細菌のうち、酸素があると発育できないものはどれか。
- 百日せき菌
- 結核菌
- 破傷風菌
- 大腸菌
正解3
- (1) 百日せき菌(好気性) → 誤り
- (2) 結核菌(好気性) → 誤り
- (3) 破傷風菌(嫌気性) → 正しい(酸素のない環境で増殖する)
- (4) 大腸菌(通性嫌気性) → 誤り(酸素があってもなくても増殖できる)
問題17
次の疾病のうち、予防接種法に基づく定期の予防接種の対象となるものの組合せはどれか。
- 風しん
- A型肝炎
- デング熱
- 結核
正解1
解説:
- (1) 風しん → 定期接種 の対象
- (2) A型肝炎 → 対象外
- (3) デング熱 → 対象外
- (4) 結核(BCGワクチン) → 定期接種の対象
問題18
次の感染症のうち、空気感染(飛沫核感染)するものはどれか。
- 日本脳炎
- 破傷風
- コレラ
- 水痘
正解4.
解説
- 空気感染(飛沫核感染)をする主な感染症は「麻疹(はしか)」「結核」「水痘(みずぼうそう)」です。
- 日本脳炎・破傷風・コレラは空気感染しないため誤りです。
- 水痘ウイルス(Varicella-Zoster Virus)は空気感染するため、正解は4です。
問題19
感染症と感染経路に関する次の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
- デング熱 —— 飛沫感染
- マラリア —— 蚊
- 後天性免疫不全症候群(エイズ) —— 血液
- A型肝炎 —— 飲食物
正解1.
解説
- デング熱は「蚊」を媒介する感染症であり、「飛沫感染」ではない。
- マラリアも「蚊」を媒介する感染症で、記述は正しい。
- エイズ(HIV)は血液感染が主な経路であり、記述は正しい。
- A型肝炎は「経口感染」(汚染された水・食べ物を介する)ため、飲食物が感染経路であり、記述は正しい。
したがって、誤っているのは「デング熱が飛沫感染する」という1の記述です。
問題20
風しんに関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a. 病原体は、風しんウイルスである。
b. 症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどである。
c. 潜伏期は、2〜3日である。
d. 妊婦が罹患しても胎児に影響することはない。
- a と b
- b と c
- c と d
- a と d
正解1.
解説
- a. 風しんの病原体は「風しんウイルス」 → 正しい
- b. 風しんの症状には「発熱・発疹・リンパ節腫脹」がある → 正しい
- c. 風しんの潜伏期は「約2〜3週間(14〜21日)」であり、2〜3日は短すぎる → 誤り
- d. 妊婦が風しんに感染すると胎児に「先天性風しん症候群(CRS)」のリスクがあるため、影響を及ぼす → 誤り
したがって、**正しい記述は「aとb」**なので、解答は1です。
問題21
美容師法施行規則に定められた消毒の方法に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a. 血液の付着した器具を、消毒用エタノールに10分間以上浸す。
b. 血液の付着したクリッパーの刃を、0.1%逆性石けん水溶液に10分間以上浸す。
c. 血液の付着していないかみそり刃を、0.01%次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分以上浸す。
d. 血液の付着していないくしに、1cm²当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分以上照射する。
- a と b
- b と c
- c と d
- a と d
正解4.
解説
- a. 血液の付着した器具は、消毒用エタノール(70%以上)に10分以上浸すのが適切 → 正しい
- b. クリッパーの刃に血液が付着した場合、0.1%逆性石けん水溶液ではなく、次亜塩素酸ナトリウムなどを使うことが望ましい → 誤り
- c. かみそり刃は、0.01%ではなく0.1%次亜塩素酸ナトリウムに浸すことが適切 → 誤り
- d. くしなどの器具は、紫外線消毒が可能であり、「1cm²当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分以上照射する」は正しい → 正しい
したがって、正しい記述はaとdなので、解答は4です。
問題22
消毒薬の効力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 消毒用エタノールは、細菌の芽胞に効力がある。
- 両性界面活性剤は、結核菌に効力がある。
- 次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスに効力がある。
- 逆性石けんは、黄色ブドウ球菌に効力がある。
正解1.
解説
- エタノールは一般細菌やウイルスには効果があるが、「芽胞(スポア)」には効果がない。芽胞を持つ細菌(ボツリヌス菌、破傷風菌など)には「高温消毒」や「次亜塩素酸ナトリウム」が必要。
- 両性界面活性剤は、結核菌を含む一部の細菌に対して有効 → 正しい
- 次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスを不活化できる消毒薬の一つ → 正しい
- 逆性石けん(塩化ベンザルコニウムなど)は、黄色ブドウ球菌に効果がある → 正しい
問題 23(理学的消毒法)
問題
理学的消毒法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 紫外線には、細菌のDNAや細胞を破壊する作用がある。
- 紫外線の消毒効果は、油膜などの汚れのある表面でも減弱しない。
- 蒸気消毒の消毒時間は、水が沸騰してから計る。
- 紫外線消毒は、蒸気消毒より長い時間を要する。
- 選択肢 1:正しい。紫外線は細菌のDNAを破壊し、増殖を阻害する。
- 選択肢 2:誤り。紫外線は障害物があると効果が減少するため、汚れがあると十分な消毒効果が得られない。
- 選択肢 3:正しい。蒸気消毒では、水が沸騰してから一定時間維持する必要がある。
- 選択肢 4:正しい。紫外線消毒は時間がかかるため、蒸気消毒より長時間を要する。
正解2
問題 24(消毒薬)
問題
消毒薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a. 両性界面活性剤は、多種の微生物に対する消毒効果を発揮しない。
b. エタノールは、揮発性が強く濃度変化を起こしやすいため、密栓して保存する。
c. 次亜塩素酸ナトリウムは、日光で分解するため、冷暗所で保存する。
d. 逆性石けんの消毒効果は、普通の石けんと併用すると向上する。
- a と b
- b と c
- c と d
- a と d
解答予想と解説
- 選択肢 a:誤り。両性界面活性剤は、多種の微生物に対して有効な消毒効果を持つ。
- 選択肢 b:正しい。エタノールは揮発しやすく、濃度が変化するため密栓保存が必要。
- 選択肢 c:正しい。次亜塩素酸ナトリウムは光で分解されるため、冷暗所に保存する必要がある。
- 選択肢 d:誤り。逆性石けんは普通の石けんと併用すると効果が減少する。
正解2
問題 25(消毒薬の調製)
問題
消毒薬溶液の調製に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 0.1% 両性界面活性剤水溶液 1000 mL を調製するためには、水 980 mL に 10% 両性界面活性剤 20 mL を加える。
- 10% 逆性石けん 20 mL に水 980 mL を加えると、0.1% 逆性石けん水溶液になる。
- 0.1% 次亜塩素酸ナトリウム水溶液 1000 mL を調製するためには、水 990 mL に 5% 次亜塩素酸ナトリウム 10 mL を加える。
- 5% グルコン酸クロルヘキシジン 10 mL に水 990 mL を加えると、0.05% グルコン酸クロルヘキシジン水溶液になる。
解答予想と解説
- 選択肢 1:誤り。0.1% 溶液を作るには、10% 溶液 1 mL を 100 mL に薄める必要があるため、計算が合わない。
- 選択肢 2:誤り。10% 逆性石けん 20 mL を水 980 mL に加えると 0.2% 溶液になるため誤り。
- 選択肢 3:正しい。5% の次亜塩素酸ナトリウム 10 mL を 990 mL の水に加えると 0.1% 溶液になる。
- 選択肢 4:正しい。5% のグルコン酸クロルヘキシジン 10 mL を 990 mL の水に加えると 0.05% 溶液になる。
正解3
問題 26(まつ毛に関する問題)
問題
睫毛(まつげ)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 上下の睫毛の根本に数列の幅で毛を生えている。
- 上眼瞼の睫毛より下眼瞼の睫毛の方が本数が多い。
- 下眼瞼の睫毛より上眼瞼の睫毛の方が長い。
- 睫毛の生え際の内側にはマイボーム腺が開口している。
正解 2
- 解説:
- 1. 正しい。上下の睫毛は毛列を成して生えている。
- 2. 誤り。上眼瞼(上まぶた)の睫毛の方が本数が多い。一般的に上まぶたの睫毛は約100〜150本、下まぶたの睫毛は約50〜80本と言われている。
- 3. 正しい。上眼瞼の睫毛は下眼瞼のものよりも長い。
- 4. 正しい。マイボーム腺はまぶたの縁にあり、涙の油分を分泌する。
問題 27(横紋筋に関する問題)
問題
次の部位にある横紋筋のうち、不随意筋はどれか。
- 心臓
- 上肢
- 下肢
- 舌
正解 1
- 解説:
- 横紋筋には「随意筋(自分の意思で動かせる)」と「不随意筋(自分の意思では動かせない)」がある。
- 1. 心臓 → 不随意筋(自分の意思では動かせないが、横紋筋でできている)【正解】
- 2. 上肢(腕) → 随意筋(自分で動かせる)
- 3. 下肢(脚) → 随意筋(自分で動かせる)
- 4. 舌 → 横紋筋だが随意筋(自分で動かせる)
問題 28(瞳孔を開くときに直接働く神経)
問題
次の神経のうち、瞳孔が開くときに直接働くものはどれか。
- 運動神経
- 知覚神経
- 交感神経
- 副交感神経
正解 3
- 解説:
- 瞳孔は交感神経が活性化すると開き、副交感神経が活性化すると縮小する。
- 1. 運動神経 → 瞳孔の開閉には関与しない。
- 2. 知覚神経 → 瞳孔の開閉には関与しない。
- 3. 交感神経 → 正解。交感神経の働きにより瞳孔が開く(散瞳)
- 4. 副交感神経 → 瞳孔を閉じる働きを持つ(縮瞳)
問題 30(気道に含まれない部位)
問題
次の部位のうち、気道に含まれないものはどれか。
- 鼻腔
- 咽頭
- 食道
- 気管支
正解 3
- 解説:
- 気道とは、空気の通り道のことを指し、呼吸に関与する部分。
- 1. 鼻腔 → 気道の一部。
- 2. 咽頭 → 気道の一部(鼻咽頭・咽頭の一部は呼吸に関与)。
- 3. 食道 → 正解。食道は消化器官であり、空気は通らない。
- 4. 気管支 → 気道の一部。
問題 31: 皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 頭の皮膚には血管や脂腺が多い。
- 顔の皮膚は、全体的に厚みが均一である。
- 手掌や足底の角質層は薄い。
- 体幹の皮膚は、腹側よりも背側の方が薄い。
正解1
解説
- 頭の皮膚には血管や脂腺が多く、毛髪の成長に関与する。
- 顔の皮膚の厚さは場所によって異なる ため、選択肢 2 は誤り。
- 手掌や足底の角質層は厚い ため、選択肢 3 は誤り。
- 体幹の皮膚は一般的に背側の方が厚い ため、選択肢 4 は誤り。
問題 32: 皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 毛の生える方向を毛流といい、皮膚の溝線と直角の方向に一致している。
- 毛は、皮膚の表面から出ている部分を毛幹、皮膚の内部にある部分を毛根という。
- 毛は、成長期、退行期、休止期を繰り返す。
- 立毛筋は平滑筋で、自律神経によって支配されている。
正解 1
解説
- 毛流は皮膚の溝線と必ずしも直角の方向に一致しない ため、選択肢 1 は誤り。
- 毛幹(外部)、毛根(内部)の名称は正しい。
- 毛の成長サイクル(成長期→退行期→休止期)は正しい。
- 立毛筋は平滑筋であり、自律神経支配を受ける のも正しい。
問題 33: 皮膚の感覚に関する次の文章の(A)(B)に当てはまるものはどれか。
「皮膚には温点、冷点、痛点のうち、1cm² 中最も数が多いのは(A)で、最も数が少ないのは(B)である。」
- A:冷点 B:温点
- A:温点 B:痛点
- A:冷点 B:痛点
- A:痛点 B:温点
正解
解説
- 最も数が多いのは「冷点」 であり、特に顔や手のひらに多い。
- 最も数が少ないのは「痛点」 である。
問題 34:皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 皮脂の分泌量が過剰な脂性肌では、皮膚は薄くなっている。
- 皮膚や皮膚付属器官は、ホルモンの影響を受けない。
- 健康な肌では水分保持量は皮膚より角質層の表面の方が多い。
- 老化に伴って皮膚の張りと弾力が失われ、皮膚のたるみとなり、やがてしわとなる。
正解 4
解説
- 1. 誤り:脂性肌では 皮脂の分泌が多い ため、皮膚は厚くなることが多い。
- 2. 誤り:皮膚や皮膚付属器官(毛髪・汗腺など)は、ホルモンの影響を大きく受ける(例:男性ホルモンは皮脂分泌を増加させる)。
- 3. 誤り:水分保持量は 角質層が最も多く、表面よりも内部の方が多い。
- 4. 正しい:加齢によって コラーゲンやエラスチンの減少 により 皮膚の張りと弾力が失われ、たるみやしわの原因 となる。
問題 35:皮膚と皮膚付属器官の疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 男性ホルモンは、ニキビの発生要因となる。
- 腋臭症(ワキガ)は、アポクリン腺が機能を開始する思春期に発症することが多い。
- 顔面単純性粃糠疹(ハクサ)は、自癒傾向が原因である。
- 癜風は、ヒゼンダニの寄生によって起こる。
正解 4
解説
- 1. 正しい:男性ホルモン(アンドロゲン)は 皮脂分泌を促進し、ニキビの原因 となる。
- 2. 正しい:腋臭症(ワキガ)は アポクリン腺の活動による ため、思春期以降に多く見られる。
- 3. 正しい:顔面単純性粃糠疹(ハクサ) は 軽度の湿疹で、自然治癒する傾向 がある。
- 4. 誤り:癜風(でんぷう)はカビ(真菌)による皮膚疾患 であり、ヒゼンダニ(疥癬の原因)とは無関係。
問題 36(香粧品化学)
問題文:
香粧品に配合される物質とそれを溶かしている水に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢:
- 物質が均一に混ざり合って液体の状態のとき、溶けている物質を溶媒という。
- 無機塩を含む化粧水を有機化合物という。
- 酸素原子に水素原子 2 個が結合した水分子内で生じている電気の偏りを極性という。
- 水に電解質を溶かしたとき、水素イオンの濃度が高い状態を塩基性という。
正解3
解説:
- (1) 誤り → 溶けている物質は「溶質」、それを溶かしているものが「溶媒」となる。
- (2) 誤り → 無機塩は有機化合物ではなく、無機化合物である。
- (3) 正しい → 水は極性分子であり、水分子内で電気的な偏りがある。
- (4) 誤り → 水素イオン(H⁺)の濃度が高い状態は「酸性」であり、塩基性は水酸化物イオン(OH⁻)の濃度が高い状態。
問題 37(香粧品化学)
問題文:
油性原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢:
- 毛髪と親和性の高いアミノ変性シリコーンは、すぐれたコンディショニング効果を発揮する。
- カルナウバロウは、羊の毛からとれる動物性ロウである。
- 植物を原料とするスクワランは、油脂である。
- 常温では、脂肪は脂肪油より動物性が高い。
正解 1
解説
- (1) 正しい → アミノ変性シリコーンは毛髪に吸着しやすく、コンディショニング効果を発揮する。
- (2) 誤り → カルナウバロウはヤシ科の植物の葉から採れる「植物性ロウ」。
- (3) 誤り → スクワランは炭化水素であり、油脂ではない。スクワランは、サメの肝油から抽出される炭化水素であり、油脂ではない。油脂は、グリセリンと脂肪酸のエステル結合からなる物質です。
- (4) 誤り → 動物性の脂肪は、常温で固体であることが多いが、脂肪油(液体)より動物性が高いわけではない。
問題 38(香粧品化学)
問題文:
界面活性剤の働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
選択肢:
a. ある濃度以上に水中に溶けた界面活性剤どうしで親水基を外側に向けて形成する集合体をイオンという。
b. 可溶化とは水に溶けやすい物質を溶けにくくする作用をいう。
c. 乳化して得られたものをエマルション(エマルジョン)という。
d. 液体中に粉体が均一な微細粒子状に安定して存在しているとき、これを分散しているという。
正解4
解説
- (a) 正しい → ミセルは界面活性剤の集合体であり、親水基が外側を向く。
- (b) 誤り → 可溶化は「溶けにくい物質を溶けやすくする」作用であり、記述が逆。
- (c) 正しい → 乳化の結果できるものを「エマルション」という。
- (d) 正しい → 液体中に微細な粒子が均一に分散している状態を分散という。
問題 39(香粧品化学)
問題文:
香粧品に用いられる成分とその配合目的に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
選択肢:
- パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)—防腐剤
- パラアミノ安息香酸エステル—金属イオン封鎖剤(キレート剤)
- ポリビニルピロリドン(PVP)—皮膜形成剤
- ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)—酸化防止剤
正解2
解説
- (1) 正しい → パラベンは広く用いられる防腐剤。
- (2) 誤り → パラアミノ安息香酸エステル(PABA)は紫外線吸収剤であり、金属イオン封鎖剤ではない。
- (3) 正しい → PVPは皮膜形成剤として用いられる。
- (4) 正しい → BHTは酸化防止剤。
問題 40(香粧品化学)
問題文:
酸化染毛剤の成分とその性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢:
- 過酸化水素水は、染料中間体を酸化する。
- ニトロパラフェニレンジアミンは、無色である。
- レゾルシンは、染料中間体の発色の色調を変える。
- アンモニアは、液性をアルカリ性にする。
正解 2
解説
- (1) 正しい → 過酸化水素は酸化剤として働く。
- (2) 誤り → ニトロパラフェニレンジアミンは黄色の色素であり、無色ではない。
- (3) 正しい → レゾルシンは酸化重合の色調調整をする。
- (4) 正しい → アンモニアは染毛剤のアルカリ性を維持する。
問題 41(文化論)
問題文:
明治時代の女性の髪型に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢:
- 婦人束髪会が設立され、従来の日本髪から簡単な洋風の束髪に改めようという束髪運動が始まった。
- 代表的な束髪は、銀杏返しである。
- ひとえ髪は、日露戦争頃には二百三高地髷と呼ばれた。
- まがれいしなどの流行によってリボンが大流行した。
正解 3
解説
- (1) 正しい → 明治時代に束髪運動が広まった。
- (2) 正しい → 銀杏返しは代表的な束髪スタイル。
- (3) 誤り → 「二百三高地髷」は日露戦争の「203高地」から取られたが、ひとえ髪とは関係がない。
- (4) 正しい → まがれいし(巻き毛のこと)とともにリボンが流行した。
問題42
次のうち、1960年代の服装に関する記述に該当しないものはどれか。
- 東京・銀座でみゆき族と名付けられた若者たちのファッションが話題となった。
- ネズミ色、黒などを色相とする男性ファッションをカラフルにしようとするピーコック革命という動きが起こった。
- アンドレ・クレージュがパリ・コレクションでミニスカートを取り上げ、話題となった。
- ケンゾーのフォークロアルック(フォークロアファッション)が流行した。
正解 4
解説
ケンゾー(高田賢三)がフォークロアルックを流行させたのは1970年代であり、1960年代には該当しません。他の選択肢はすべて1960年代のファッションに関連する事象です。
問題 43
次の着物のうち、女性の準礼装となるものはどれか。
- 訪問着(一枚)
- 黒留袖
- 色留袖(五つ紋)
- 振袖
正解3
解説
「色留袖(五つ紋)」は準礼装に分類され、フォーマルな場で着用されます。一方、「黒留袖」は第一礼装、「訪問着」は略礼装、「振袖」は未婚女性の礼装にあたります。
問題44
下図は、頭部を表したものである。A、B、Cに該当する名称のうち、正しいものはどれか。
- 頬部 ー オトガイ ー トガイ形成
- 頬骨部 ー オトガイ ー 鼻形成
- 頬部 ー 人中 ー 鼻形成
- 頬骨部 ー 人中 ー トガイ形成
正解 4
解説
- A:頬骨部(頬の高い部分)
- B:人中(鼻と口の間のくぼみ)
- C:トガイ形成(顎の形成術)
これらの部位名は解剖学的に正しいため、選択肢4が正解。
問題 45
スキャルプトリートメントの施術方法に関する次の記述のうち、化学的な方法に該当するものはどれか。
- ブラシを使用する。
- スチームタオルなどの温熱や遠赤外線などの温熱を利用する。
- ヘアトニックやスキャルプトリートメント剤などを使用する。
- スキャルプマッサージを行う。
正解3
解説:
化学的な方法とは、薬剤やトリートメント剤などの化学物質を使用するものを指します。そのため、ヘアトニックやスキャルプトリートメント剤を使用する 3 が正解です。
問題 46
次のうち、リズムを感じるヘアスタイルに仕上がるものはどれか。
- 三つ編みを取り入れ、周期的なパターンをつくる。
- ストレートとウェーブのテクスチャを対比させる。
- 日本髪の方法にしたがい、髷をつくる。
- サイドパートの分量の少ない方にボリュームを出す。
正解1
解説
リズムを感じるヘアスタイルとは、一定の周期的な動きを持つスタイルを指します。三つ編みはそのパターンを作る要素があるため、1 が正解です。
問題 47
カッティングにおけるパネルの角度とシルエットに関する次の記述のうち、正しいのはどれか。
- すべてのパネルをオンベースでシェープしてカットした場合は、シルエットはトップショートのロングレイヤーとなる。
- 毛髪が自然に落ちる位置にパネルをシェープしてカットした場合は、頭部の形がそのままヘアスタイルのシルエットを形成する。
- ダウンステムでパネルをシェープしてカットした場合は、最も長い毛髪の部分がボリュームの頂点になる。
- アップステムでパネルをシェープしてカットした場合は、上層ほど毛髪が長く、カットラインは水平になる。
正解2
解説
毛髪が自然に落ちる位置にカットすることで、頭部の形状がそのままシルエットに影響を与えます。そのため、2 が正解です。
問題 48
レザーによるカット技法に関する次の記述のうち、ノーマルテーパーカットに該当するのはどれか。
- 根元近くからテーパーする。
- 削引きすることによって毛量調整を行う。
- 毛先をテーパーする。
- 毛先から 3cm ほどをテーパーする。
正解4
解説
ノーマルテーパーカットは、レザーを用いたカット技法の一つで、毛先から適度な長さを残してテーパー(すき落とす)する方法です。一般的には、毛先から 約3cm の範囲でテーパーをかけるため、4 が正解です。
問題 49
パーマネントウェーブ技術に関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。
- 施術前のシャンプーは、オイル分の強いシャンプー剤が適している。
- はっ水性毛は薬剤をはじき、パーマがかかりにくい。
- ロッドの大きさによって、ウェーブの大小が決まる。
- フルウェーブには、使用するロッドの 3 回転分の毛髪の長さが必要である。
正解1
解説
パーマをかける前のシャンプーでは、オイル分の強いシャンプーは不適切 です。オイル分が残るとパーマ液が浸透しにくくなり、施術効果が弱まるため、適度に洗浄力のあるシャンプーが推奨されます。そのため、1 が誤りです。
問題 50
下図は、ロッドにかかる力を示したものである。この図の中で、毛の弾力でロッドが巻の回転で下に戻ろうとする力を表しているのはどれか。
正解3
解説
パーマロッドに巻きつけた毛髪は、もともとの形状に戻ろうとする力(復元力)を持っています。この復元力が働くことで、ロッドの巻き方向とは逆の方向(下向き)に力がかかります。この力を示すのが、3 の矢印です。
問題 51
下図は、ピンカールを表したものである。クロッキノールカールはどれか。
正解2
解説
クロッキノールカールとは、毛先から巻き込んで根元に向かう ピンカールの一種です。一般的なロール状の形をしており、しっかりとしたカールを形成できます。選択肢の (2) の図がクロッキノールカールの形状を示しているため、正解です。
問題 52
酸化染毛剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 全体を暗く染める場合は、毛髪の色が明るい部分から塗布する。
- 全体を明るく染める場合は、損傷のある部分の毛髪の色は暗く出やすい。
- バージンヘアは、毛先が染まりやすい。
- 白髪は染まりやすいので、放置時間を短くする。
正解2
解説
- 1. 誤り → 暗く染める場合は、明るい部分より暗い部分を先に染める のが一般的です。暗い部分を先に染めることで、均一な仕上がりになります。
- 2. 正しい → 髪の損傷がある部分はキューティクルが剥がれやすくなっているため、明るい色が入りにくく、暗く発色しやすい 傾向があります。
- 3. 誤り → バージンヘア(未染毛の髪)は健康なため、むしろ染まりにくい。 毛先よりも根元の方が染まりにくいことが多いです。
- 4. 誤り → 白髪は染まりにくい ため、放置時間を長く取ることが一般的です。白髪はメラニン色素が少ないため、染料の吸着が弱く、しっかり発色させるのに時間がかかります。
このため、正解は 2 です。
問題 53
下図は、爪のカット形状を表したものである。ラウンドはどれか。
- スクエア
- ラウンド
- オーバル
- ポイント
正解2
解説
ラウンド型の爪は、爪の両サイドを少し丸めた形状 で、自然でナチュラルな印象を与えます。日常生活で使いやすく、引っかかりにくい形です。選択肢 (2) の形状がラウンド型を示しているため、正解です。
問題 54
まつ毛エクステンションに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- カウンセリングは、予約時から始まる。
- エクステンションは、まつ毛の成長初期に装着するのが最適である。
- グルーが乾くまでコンタクトレンズは使用できないので、眼鏡の使用を勧める。
- 施術中や施術後に目や目元に違和感があれば、直ちに医療機関で診察を受けてもらう。
正解2
解説
- 1. 正しい → まつ毛エクステンションのカウンセリングは予約時から始まり、事前の確認事項(アレルギーや皮膚の状態など)を把握する必要があります。
- 2. 誤り → まつ毛エクステンションは、成長初期ではなく成長期(中期)に装着するのが最適です。 成長初期のまつ毛はまだ細く弱いため、エクステをつけると負担が大きくなり、抜けやすくなります。
- 3. 正しい → 施術後、グルーが完全に乾くまではコンタクトレンズの装着を避けるべきです。そのため、一時的に眼鏡の使用を推奨します。
- 4. 正しい → 施術中や施術後に目のかゆみや違和感がある場合は、アレルギー反応や炎症の可能性があるため、直ちに医療機関で診察を受けるべきです。
このため、誤っているのは 2 です。
問題 55
振袖着付けに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 体型補整では、胸のふくらみの位置を高めにするなどして若々しさを出すようにする。
- 長襦袢の衿合わせの位置は、顔の中心線でのどのくぼみがやや隠れる程度にする。
- 袖の着丈は、裾が床に触れるぐらいの位置にする。
- 着物に締める伊達締めは、帯幅より広くなるようにする。
正解3
解説
- 1. 正しい → 振袖の着付けでは、若々しい印象を与えるために胸のふくらみの位置を高めにすることが多いです。
- 2. 正しい → 長襦袢の衿合わせは、のどのくぼみが少し隠れる程度が適切です。
- 3. 誤り → 振袖の袖丈は、裾が床に触れるほど長くはしません。袖が長すぎると動きにくくなり、着崩れの原因にもなります。 振袖の袖丈は標準的な長さ(手首より少し下) で調整されます。
- 4. 正しい → 伊達締めは帯よりも広いものを使い、しっかりと着物を固定する役割があります。
このため、誤っているのは 3 です。
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