技術の条件の理解
課題の条件どおりに作品を作成することが大切です。
条件どおりに作成するためには「どのようなことが求められているのか?」
「どのような作品を作れば良いのか?」を理解することです。
カッティング課題
- 仕上がりはレイヤースタイルとする。
- カッティングはシザーズによるブラントカッティングとする。
- カッティングはウエットカッティングとする。
- ヘムラインのガイド幅は約2cmとする。
- フロント(前髪)のガイドは正中線の左右2cmを分け取り、合計4cm幅とし、長さは、正中線の生え際から顔面へと自然に下した状態で6cmとする。
- 両サイドのガイドの長さは、もみあげ部分を下した状態で生え際から10cmとする。
- フロントのガイドとサイドのガイドは、顔面側に台座と平行になるように引き出してつなげたものとする。
- トップの位置は、フロントの生え際から奥行き9cm前後の正中線とし、トップの長さは10cmとする。
- フロントとトップは正中線上を垂直に持ち上げた状態でつなげるものとする。
- トップからサイド及びトップからバックサイドは、それぞれ左右シンメトリーであること。
- ネープのガイドの長さは、正中線の生え際から垂直に下した状態で10cmとする。
- サイドとネープのガイドは、垂直に下した状態でつなげるものとする。
- 正中線上で後頭部の一番凸部をバックポイントと定め、バックポイントの長さは10cmとする。
- 作業中に使用したダックカールクリップは、作業終了後は取り除くこと。
- 作業終了後、消毒済の乾燥タオルでモデルウイッグの顔面と首に付着した毛髪や水を拭き取ること。


課題参考動画
非従事者用
従事者用
ワインディング課題
- 毛髪は完全に濡れた状態で作業すること。
- 使用するロッドの本数はショートロッドを含め50本以上55本以内とする。
- 使用するロッドの太さは10 mm から13 mm までの4種類とする。
- 輪ゴムのかけ方は一本一重とし、ロッドの中央に平行になるように掛けるけこと。
- ロッドを巻き納めるベースの幅は、センターにおけるロッドの両端の幅を基本とすること。ただし、フロントおよびバックサイドからネープにかけてラウンドさせて巻き納める箇所は、ロットの両端の幅にならなくてもよい。
- フロントの巻き始め、サイド及びネープには、ベース幅に応じた本数のショートロッドを必ず使用すること。
- フロントでは,正中線から4 ㎝左側(左サイド側)の生え際の位置をF点、正中線上で生え際から奥行7㎝ の位置をF’とし F から F ’に向けて斜めにパート ラインを分け取り、太さ13㎜のロッドを使用し、パートラインの右側では右斜め後方に5本のロッドを、左側では左斜め後方に2本のロッドをそれぞれオンベースに巻納めること。
- センターでは、4種類すべての太さのロッドを使用し、ゴールデンポイントから13mmのロッド3本分後方で正中線上の位置を P 点とし、フロント後方からP点までを13mmのロッドでオンベースに巻納めること。P点からネープまでは12mmのロッドから巻き始め、10mmのロッドで巻き終わるように1/2オフベースで巻納めること。
- 右バックサイドでは、フロントからP点までを13mmのロッドで斜め後方にオンベースで巻納めること。
- 左バックサイドでは、フロントからP点までを13mmロッドで斜め後方にオンベースで巻納めること。
- ネープでは、P点から左右ネープまでを12mmのロッドで巻き収め、10mmのロッドで巻き終わるように1/2オフベースで生え際に沿ってラウンドするように巻納めること。
- 両サイドの耳上部では、下方向に12mmのロッドで巻き始め、11mmのロッドで巻き終わるように1/2オフベースで巻納めること。
- 作業終了後、消毒済の乾燥タオルでモデルウイッグの顔面と首に付着している毛髪や水を拭き取ること。



ブロッキング解説図
技術条件(課題)に応じた作品を作成するためのブロッキングの一例になります。


課題参考動画
オールウェーブセッティング課題
- ノーパート7段のオールウェーブをフィンガーウェーブとピンカールによって構成すること。
- ハーフウェーブ(半円周)をウェーブ1段とする。
- ウェーブ1段をおおむね3等分し、左側の1/3を左側、右側の1/3を右側とし、残りの1/3を中央とすること。
- 左右とも耳上部までにクローズドエンドのウェーブを2段作ること。
- 1段目はカウンタークロックワイズワインドカールのスカルプチュアカールを5又は6個作ること。
- 2段目はフィンガーウェーブを作ること。
- 3段目の中央はスカルプチュアカールを作り。左側と右側はフィンガーウェーブを作ること。
- 4段目及び5段目は中央にリフトカールを作り、左側と右側はフィンガーウェーブを作ること。
- 6段目の中央は、メイポールカールを作り、左側と右側はフィンガーウェーブを作ること。
- 7段目はクロッキノールカールで巻き納めること。巻き残る場合はターンステムで処理すること。
- ピニングは、同一方向とすること。
- ピンカールに使用するピンは、ボビーピン(アメリカピン)及びオニピンとすること。
- ピンカール1個に使用するピンは、ボビーピン1本とすること。ただし、芽生ポールカールのピニングは、ボビーピンとオニピン各1本によるクロスピニングとすること。
- 作業に使用したシングルピン又はダブルピンは、作業終了後は直ちにモデルウイッグからとに除くこと。
- 作業終了後、消毒済の乾燥タオルでモデルウイッグの顔面と区部についている毛髪やローション又は水をふき取ること。





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