Chapter5 マツ毛エクステンション技術 2

お客様のカウンセリングを行った後、施術可能であればマツ毛エクステンションの装着になります。
ツィーザーの先端はとても鋭利ですので少しの気の緩みが重大な事故につながります。
背術中は最新の注意を払わなければなりません。

マツ毛エクステンションにおける注意

1.技術上の注意として次のものがあります。

衛生面の注意
●施設内を清潔に保つこと
●技術者自身、清潔に留意すること
●お客様が使用するものを消毒及び清潔にすること(待合椅子やスリッパなどを含みます。)
●技術者が使用する用具類は清潔にすること
●使用済みの道具、タオル類を使いまわさないこと
●ツィーザーなど、皮膚に接する道具はお客様ごとに消毒すること
●手指消毒後、自分の髪や顔など(未消毒のもの)に触らないこと。もし触った場合は再度指手消毒を行うこと

 

グルーの使用の注意
●容器から出したグルーは、必ずワゴン上で使用し、お客様の顔周りからワゴンまでは40cm程離すこと
●マツ毛エクステンションにつけすぎたグルーを調整する場合は、お客様の顔まわりから15cm以上離すこと
●お客様の目が開いたまま野状態では施術しないこと
●皮膚にグルー、リムーバーなどの用材をつけないこと
●換気をおこなうこと

 

ツィーザーの使用の注意
●施術中は、技術者周辺(半径1m以内)に人を近寄らせないこと
●お客様を傷つけないように注意を怠らないこと

 

ワゴンセッティングの注意
●消毒容器は、アルコールで変色・変質するものは使用を禁止すること
●ツィーザーは必ず消毒容器の中に入れること
●容器の底にコットンまたはガーゼを敷きツィーザーの刃先が浸る(約2cm)程度消毒用エタノールなどを入れること。

 

マツ毛エクステンション装着をする前に

マツ毛エクステンションの施術手順の一例
1・手指消毒
2.施術補助テープ(サージカルテープ)を貼る
3・マツ毛のクレンジング
4.グルー準備
5・マツ毛エクステンションの装着
6・グルーを硬化する(乾かします)
7・仕上げ

 

.基本姿勢
両手は必ずお客様の額に軽く触れて両手を安定させます。
どの位置のマツ毛につける際も額から離れないように注意をします。
技術者側から見て、手が額より前に出て目や鼻を覆いかぶさらないように注意します。
技術者の位置は必ずお客様に正対します。マツ毛エクステンションをつける箇所によって技術者の座る位置やお客様の頭を移動しないようにします。

.ツィーザーの使用方法
1.持ち方
ストレートのツィーザーを右手に持ち、カーブのツィーザーを左手に持ちます。(左利きの方は左右反対になる)
左右どちらのツィーザーも母指と示指でつかみ、中指は↓から支えます。

左手 右手
主に地マツ毛をかきわけます。 エクステンションを取り、運び装着します。

※左利きの場合は左右反対になります。

.ツィーザーの使用に慣れましょう。

  1. 左手ツィーザーで地マツ毛をかき分ける練習をします。
  2. 左手ツィーザーで地マツ毛をかき分け、エクステンションをつける毛を1本をツィーザーの間に出します。
  3. ツィーザーの刃先の向きはお客様の顔に対して平行を心がけます。
  4. かき分けになれたらツィーザーの間に出した地マツ毛にエクステンションを添える練習をします。
  5. 右手ツィーザーでマツ毛エクステンションを運ぶ時も左手ツィーザーの間に出した地マツ毛が1本のままキープできるようにします。

マツ毛エクステンションの装着

.事前準備

  1. 指手消毒
    コットンに指手用エタノールを拭きかけ、両手の手指、手掌、手背全体をふきます。また、速乾性擦式消毒剤を手に取りよく擦り込む方法もあります。
  2. 施術補助テープ(サージカルテープ)を貼ります。
    テープの種類 役割
    ●医療用テープ
    (粘着力が弱いもの)
    上まぶたの皮膚を引き上げることで、下向きに生えた地マツ毛を起こします。
    ●医療用低刺激テープ
    (最も粘着力が弱いもの)
    上下のマツ毛がくっつかないように下マツ毛を固定します。
    ●医療用紙テープ
    (表面加工してつるつるとしているもの)
    表面が加工された施術補助テープを重ねて貼る事でツィーザーの皮膚への刺激の軽減と、グルーの浸透を防ぐ役割があります。下マツ毛を固定した医療用低刺激テープの上に貼り、上マツ毛を見やすく分けやすくします。

 

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